ようこそ、ボクの日本へ(Ben venuti nel mio Giappone)
イタリアで過ごした時間より、日本での生活が長くなりました。日本にいると、イタリアの太陽や長いバカンス、バールでたわいない話をしながら友だちと飲むエスプレッソ、そして何より家族みんなで食べる食事の時間が恋しくなります。
でも、里帰りすると、銀行や郵便局、店などでケンカしてしまう。その度、隣にいるマンマに「ここは、イタリア」とたしなめられます。日本では当たり前のサービスは、実は特別なことなのかもしれないと思います。
そして、懐石料理のおもてなしの意味を知った時に感動し、サービスの神髄を感じました。さらに、おせち料理の意味、お食い初め、祝い事に炊くお赤飯、行事ごとに食べる料理など、和食の奥深さを日本に来て知りました。
イタリア懐石料理というには、まだまだ勉強不足ですが、旬を愛でて味わう和食の心と日本のおもてなしの心に少しでも近づけるような気持ちで、コース料理を考えました。
店名の「メチェナーテ」は、美術や文芸の後援者という意味。ルネッサンス期でいえば、メディチ家のようなものです。
ボクは、有機野菜を一生懸命作っている人や安心で美味しい食材を選んでいる人たちのメチェナーテになりたいと思いました。そして、ボクとスタッフが心を込めて作った料理のメチェナーテに皆様になっていただけたら、幸せです。 |